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全件一覧
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CASE-061 ― 妖怪・怪異・民話・伝承
鬼
姿の見えない災いを指す言葉から出発し、中世の物語と絵画の中で角と虎の皮の姿を得た、日本を代表する怪異。節分の豆まきと昔話の悪役として今も生きている。
CASE-062 ― 妖怪・怪異
輪入道
燃える車輪の中心に僧の顔を持つ妖怪。見た者の魂を抜くとされ、「此所勝母の里」と書いた紙を戸に貼れば近づけないという対処法とセットで、江戸の怪談集と妖怪画に残った。
CASE-063 ― 妖怪・怪異・民話・伝承
海坊主
穏やかな海面から突然現れ、船を沈めるとされる黒い巨人の怪異。荒天ではなく凪の日に現れるという語られ方と、柄杓や煙を巡る対処の知識が、漁師たちの伝承として各地に残った。
CASE-064 ― 妖怪・怪異・民話・伝承
閻魔大王
インドの死者の王ヤマが、中国の十王信仰を経て日本の地獄の裁判官になった存在。小野篁の冥府伝説や地獄絵を通じて庶民の死後観を形作り、今も子どものしつけの言い回しに残っている。
CASE-065 ― 学校の怪談
音楽室の怪談
夜の音楽室で、壁のベートーヴェンの肖像画の目が動く、誰もいないのにピアノが鳴るという怪談。「死を呼ぶ演奏」を聞くと死ぬという型もあり、学校の七不思議の定番の一つ。
CASE-066 ― 学校の怪談
プールの怪談
学校のプールで泳いでいると、何者かに足を引っ張られるという怪談。引き上げられた足に手の形のアザが残る、排水口に吸い込まれるといった派生があり、夏の学校怪談の定番。
CASE-067 ― ネット発祥
鮫島事件
「日本政府と公安に隠蔽された、絶対に語ってはならない事件」とだけ語られ、内容が一切存在しない架空の事件。2001年の2ちゃんねるのスレッドを発端に、「語ってはいけない」という作法そのものが伝説化した。
CASE-068 ― 儀式・ネット発祥
夢日記
見た夢を起床直後に書き留める「夢日記」をつけ続けると、夢が鮮明になり、やがて夢と現実の区別がつかなくなって精神に異常をきたすという言説。本来は明晰夢の訓練法として知られる記録法が、「危険な行為」として語られるようになった。
CASE-069 ― 海外の伝承・都市伝説
黒い目の子どもたち
家や車に「入れてほしい」と頼む、目が真っ黒な子どもたちの都市伝説。1996年の記者の体験談を起点に、ネットとメディアの循環で育った。
CASE-070 ― 海外の伝承・民話・伝承
ハーメルンの笛吹き男
1284年に130人の子どもが消えたという記録を核に持つドイツの伝承。ネズミ退治は16世紀の後付けで、出来事の実体は今も論争中。
CASE-071 ― 場所の伝承・都市伝説
八甲田山の幽霊
199名が命を落とした1902年の雪中行軍遭難事件の現場に重なった伝承。慰霊の場所であると同時に、「今も行軍が続く」という目撃談が語られる。
CASE-072 ― 場所の伝承・都市伝説
心霊スポット
幽霊が出るとされる場所を指す言葉と文化そのものを対象にした収録。語のメディア定着は1990年代前半、その前史に1970年代のオカルトブームがある。
CASE-073 ― 妖怪・怪異
あかなめ
風呂場の垢を長い舌で舐めるとされる妖怪。鳥山石燕の画が出発点で、後に「風呂をきれいにしなさい」という教訓と結びついた。
CASE-074 ― 妖怪・怪異・民話・伝承
油すまし
熊本県天草の峠で「昔、油瓶を下げたのが出た」と話すと「今も出るぞ」と現れたという怪異。姿の記録はなく、蓑を着た姿は水木しげるの創作である。
CASE-075 ― 妖怪・怪異
豆腐小僧
豆腐を盆に載せて運ぶ子どもの姿の妖怪。民話ではなく、江戸後期の草双紙やおもちゃ絵の中で生まれ育った「出版発」の妖怪である。
CASE-076 ― 海外の伝承
ウェンディゴ
北米北部の先住民に伝わる、飢えと食人の精霊。食べても満たされず痩せ細る巨人として語られ、共同体のタブーを支えてきた。
CASE-077 ― 海外の伝承
バンシー
アイルランドとスコットランドに伝わる女の妖精。一族の死が近づくと家のそばで泣き叫んで知らせるとされる。由緒ある家系にだけ現れるという条件と、葬送の「泣き女」の習俗が核にある。
CASE-078 ― 学校の怪談
鏡の怪談
学校のトイレや洗面所の鏡にまつわる怪談の総称。合わせ鏡をすると死に顔が見える、決まった時刻に鏡の前に立つと中へ引き込まれるなど、「自分の顔を見る場所」が怪異の入口になる類型。
CASE-079 ― ネット発祥
リゾートバイト
リゾート地の旅館での住み込みバイトを描く長編ネット怪談。客のいないはずの2階へ毎晩食事を運ぶ女将、夜に響くカランコロンという音、踏み込むと戻れない禁忌が核。2009年の投稿が広まり、2023年に映画化された。
CASE-080 ― ネット発祥
近畿地方のある場所について
背筋によるモキュメンタリー形式のホラー小説。失踪した友人が調べていた「近畿地方のある場所」にまつわる記録を、雑誌記事や投稿の抜粋として集積する体裁で、断片が一つの場所へ収束していく。2023年のカクヨム連載から書籍化・映画化へ広がった。